これだけは避けたい!要注意な食品添加物

食の安全

現在の日本で完全に食品添加物を避けて生活することは難しいです。

でも、せめて危険な添加物だけは避けたいですね。

今回は、これだけはこれだけは避けた方がいいという添加物を紹介します。

臭素酸カリウム

かつて臭素酸カリウムは酸化剤として、かまぼこやパンなどに使用されていましたが、発がん性の疑いが強くなり、世界各国で使用が禁止されました。

しかし、日本では小麦粉処理剤としてパンに限り、最終食品の完成前に分解又は除去することを条件に使用が許可されています。

最終段階で残留しないので、たとえ使用されていたとしても添加物としての表示はされません

以前、危険が指摘された後も大手の製パンメーカーが臭素酸カリウムを使用していました。現在は使用していないようですが、危険と認識していながら、使用を続けていたことは事実です。

そのようなメーカーがあり、それを許していた日本の食品添加物の安全性を疑わざるをえません。

タール色素

タール色素とは、いわゆる「赤色〇〇」「黄色〇〇」「青色〇〇」という色の後に数字が記載されている着色料です。現在の日本で認可されているタール色素は12種類あります。

タール色素は分解されにくい化学物質で、発がん性や遺伝毒性、子供の注意欠陥や多動性障害を引き起こす危険性があると指摘されていて、外国では禁止されているものも多いです。発がん性の問題で日本でも禁止されたタール色素があります。

日本生活協同組合連合会は、赤色105号などのタール色素を使用した食品の販売はしないことを決めています。

赤色や黄色などの色鮮やかな食品はタール色素が使われている可能性があります。原材料表示をよく見て、タール色素が使われているものはできるだけ避けるようにしましょう。

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムは、強力な漂白作用と殺菌作用があり、水道水の殺菌や調理場、病院施設などの殺菌消毒に使用されています。様々な菌に有効で、殺菌用アルコールは無効であるノロウイルスにも有効です。値段が安いので幅広く利用されており、殺菌消毒剤としてとても有用なものと言えます。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムは作用が強烈で、食品添加物の中では最も毒性が高いと言われています。もちろん食品に使用される場合は、濃度を薄めて使用されています。

しかし、次亜塩素酸ナトリウムは食品に作用させるとビタミンを破壊し、デンプンや他の成分を変化させます。

このことから、次亜塩素酸ナトリウムで殺菌消毒されたカット野菜はおすすめできません。基本的に残留しないものなので、使用されていたとしても次亜塩素酸ナトリウムの表示はありません。

カット野菜を食べる際は、特有の臭いがないか注意してみるといいでしょう。

防カビ剤

防カビ剤は、主に輸入される農作物が腐ったりカビが発生したりするのを防ぐために使われます。収穫後に使用され、ポストハーベストと呼ばれていて、日本では収穫後の使用が禁止されています。

このような防カビ剤の中には毒性が非常に強く、発がん性が認められているものや、過去に日本で使用が禁止されたものの消費者の強い反対を押し切って再び許可されたようなものまであります。

イザマリル、OPP、TBZ、フルジオキソニル、アゾキシストロビン、ピリメタニルなどの防カビ剤を使用している場合は、それを使用した商品であると表示をする必要があります。

防カビ剤を使用されたオレンジやレモンの表面を触ったり、輪切りされたものを紅茶に入れたりすると、防カビ剤を口にすることになります。防カビ剤が使用された農作物の購入は避けるのが無難です。

亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムはご存知の方も多いでしょう。ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工食品を綺麗なピンク色にする発色剤として使われている添加物です。

亜硝酸ナトリウムは発がん性があり、非常に毒性がある添加物とされています。

しかし、食品に添加物として使用される量は極わずかです。残存量はハムやソーセージなどの食肉製品で0.070g/kg以下。いくら、すじこ、たらこで0.0050g/kg以下と厳しく決められています。

亜硝酸ナトリウムは肉や魚に含まれるアミンという物質と反応してニトロソアミンという発がん性物質が生成されることがわかっていますが、その量はほとんど無視できる程度です

実は人間の唾液にはハムやソーセージなどよりはるかに多い亜硝酸が含まれています。また硝酸系の化学肥料を施して作られた野菜にも多くの亜硝酸が含まれています。

とはいえ亜硝酸が体に良くないのは事実です。亜硝酸ナトリウムが使用された加工食品の常食は控えるのが無難です。

グルタミン酸ナトリウム(アミノ酸等)

グルタミン酸ナトリウムはアミノ酸と表記される化学調味料です。よくグアニル酸などの他の調味料と一緒に使用されるのでアミノ酸等と表記されることが多いです。

元々は昆布の旨味成分であり、それを某企業が企業レベルでの製造を始めました。現在の食品添加物であるグルタミン酸ナトリウムは、さとうきびを加工するときにできる廃糖蜜にグルタミン酸を作り出す菌を加えて作ります。日本で使用されているグルタミン酸ナトリウムの大半は中国などからの輸入品です。

グルタミン酸ナトリウムを大量摂取すると、頭痛や身体の痺れ、顔面紅潮などの症状が起こる中華料理店症候群に陥ると言われています。

グルタミン酸ナトリウムはそれほど毒性が強いわけではありませんが、ほぼ全てと言っていいほどたくさんの加工食品に使用されているます。そのため摂取する機会も量も多くなってしまいます。意識して避けることを心がけましょう。

カラメル色素

カラメル色素にはカラメルⅠ、カラメルⅡ、カラメルⅢ、カラメルⅣがあり、そのうちⅢとⅣには発がん性が認められているイミダゾール化合物が含まれている可能性があります

使用された加工食品の原材料表示には、「カラメル色素」とだけ表記されるので、どのカラメルが使用されているのか、消費者にはわかりません

カラメル色素の原料は様々な糖類ですが、純粋な糖類だけの原料ではなく、タンパク質や資質などの物質も含まれます。そのため、カラメル色素を製造する際に糖類以外の物質も化学変化してしまうのです。

わけのわからない物質の含まれたもので着色された食品を口にするリスクは避けた方がいいでしょう。

人工甘味料

2022年9月、フランス国立衛生医学研究所らの研究で、アスパムテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースの3つの人工甘味料の摂取量が多い人は、摂取していない人に比べ、心血管疾患のリスクが高かったと報告されました。

以前は甘味料の代表と言われるようなサッカリンも膀胱の発がん性が疑われています。

また、サッカリンなどの人工甘味料の摂取が、糖尿病発症のリスクを高めるとも報告されています。

人工甘味料は味覚を鈍化させ、さらに甘いものへの欲求を強め、依存症を招きます。それが結果的に肥満を招き、糖尿病や新血管疾患のリスクを高めるのです。

人工甘味料は清涼飲料水やお菓子など様々な食品に使用されていて、知らずに口にすることも多いでしょう。「低カロリーだから」「ダイエットしたいから」などという理由で、安易に手を出すのは危険です。

まとめ

現在の日本で食品添加物を完全に排除することは難しく、現実的ではありません。

食品添加物のリスクを知って、自分に合った食品を選ぶようにしましょう。

良いものを食べることは、将来の自分への投資と考えて、多少高価であっても安全な食品を選んで欲しいと思います。

参考文献
人工甘味料に心血管疾患リスク増の可能性
本当に危ない人工甘味料(その3)

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