ウインナーが大好きで毎日食べているんだ。
加工食品は食品添加物がたくさん入っているから食べ過ぎると良くないって言うけど。
そもそも食品添加物って何?危ないものなの?
そんな疑問にお答えします。
食品添加物は安全か、危険か。その答えはわからないです。
それはなぜなのか、そもそも食品添加物とは何かというお話と合わせて説明していきます。
食品添加物とは
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
安く大量に作られた加工食品を長持ちさせたり、美味しいそうに見えるように色を着けたりするために、食品添加物は使われています。
食品添加物のはたらきと種類
①食品を長持ちさせたり食中毒を防いだりする
- 酸化防止剤(さんかぼうしざい)
- 保存料(ほぞんりょう)
②食品の色を良くしたり香りをつけたりして美味しそうにさせる
- 着色料(ちゃくしょくりょう)
- 漂白剤(ひょうはくざい)
- 香料(こうりょう)
- 発色剤(はっしょくざい)
③味や食感を良くして美味しくさせるもの
- 甘味料(かんみりょう)
- 乳化剤(にゅうかざい)
- 糊料(こりょう)
④その食品添加物がないと作れないもの
- かんすい
- 凝固剤(ぎょうこざい)
⑤栄養を強化するもの
- 栄養強化剤(えいようきょうかざい)
この他にもたくさんの種類とはたらきをする食品添加物があります。
食品添加物の歴史
天然の食品添加物は昔から利用されていた
自然界にある天然の成分を利用した保存や加工は1000年以上も前からありました。
煮た大豆を潰して海水の成分である「にがり」と混ぜて作る豆腐は、仏教と一緒に中国から伝わったと言われています。
保存性を高める塩漬けや味噌漬けは昔から各地方で行われていました。
クチナシの実や紅花で食品に色をつけるといったことも昔からあったと言われています。
それだけ長い間、天然の食品添加物は人々の生活の中で親しまれてきました。
化学的に合成された添加物の誕生
合成された食品添加物は今から100年ほど前に、研究所や工場で開発され、作られました。
ヨーロッパで食品に色を着ける染料や、腐らないようにする防腐剤が作られたのが始まりです。それが明治時代に日本へと伝えられました。
第二次世界大戦後の1947年に、食品の安全性について定めた「食品衛生法」が公布され「食品添加物」という言葉が使われるようになったのです。
増えていく添加物の使用
- 食生活の変化
- ライフスタイルの変化
- 安く大量に加工する技術
食品添加物の安全性
使用禁止になった食品添加物
日本で初めて使用を禁止された食品添加物は、1880年に食品の着色に使われた有害な染料です。これにより各地で食中毒などが発生したといわれています。
1960年代には発がん性があることがわかった甘味料のズルチンやチクロが使用禁止となりました。
また同じく発がん性があることがわかったタール系色素の赤色1号や赤色3号が使用禁止となっています。
他にも保存料であるフリルフラマイド(AF2)なども発がん性があることが判明し、使用禁止となりました。
心配される食品添加物の影響
現在、日本で使われている食品添加物の中で、すでに海外で使用が禁止されているものがあります。
これらの研究が進むことで、これから日本でも使用が禁止される食品添加物があるかもしれません。
安全性の確認方法
食品添加物の安全性を確かめるテストは、ラットやマウスなどの動物実験が行われています。
食品添加物を少しずつ長期間与えてみたり、一度の大量に与えてみたり、その子どもへの影響がないかどうかなども調べています。
そのような実験の結果によって、その物質の安全性や健康に影響のない使用量を決めているのです。
しかし、これはあくまで動物実験での結果になります。
また、加工食品に使用されている食品添加物は複数であることが多いです。
複数の食品添加物を一度に摂取した時、どのような影響があるか、わからないのが現状です。
食品添加物の表示
使用されている食品添加物の表示は義務付けられています。
食品の容器や包装の見やすい場所に表示しなければなりません。
その表示には様々な方法があります。
目的と物質名をいっしょに表示しなければならないもの
- 保存料(ソルビン酸K)
- 甘味料(サッカリンNa)
- 発色剤(亜硝酸Na) など
まとめてでの表示でよいもの
- かんすい
- 調味料(アミノ酸など)
- 乳化剤
- pH調整剤 など
表示しなくてもよいもの
- 原料や製造工程で使用したが、出来上がった加工食品にほとんど残らないもの
- 製品になった時に残っている量が少ないもの
まとめ
- 食品添加物とは加工食品を長持ちさせたり美味しそうにさせるために使われる物質
- 食品添加物には天然のものと化学的に合成されたものがある
- 私たちのライフスタイルの変化によって食品添加物の使用は増えていった
- 過去に使用が禁止された食品添加物がある
- 日本では使用されているが、海外では使用が禁止されている物質がある
- 食品添加物の安全性は動物実験によってテストされている
- 複数の食品添加物を一度に摂取した時の影響はわからない
- 食品添加物の表示は様々な方法がある
現在の日本には様々な加工食品があり、たくさんの食品添加物によって人々の生活がとても便利になりました。
その食品にどんな添加物が使用されているかを消費者は確認することができます。
その食品を買うか買わないかは消費者が決めることです。
食品添加物のメリットとデメリットをしっかりと理解し、ライフスタイルに合わせて上手に取り入れていくことが大切です。
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