我が子が4歳(5歳直前)の時に弱視と診断されました。
弱視発覚の経緯と弱視治療の経過についてまとめます。同じような境遇の方の参考になれば嬉しいです。
弱視とは
視力が発達する期間(生後すぐ〜5、6歳)に目の病気や異常、怪我などがあり「物をくっきりと見る」ことが妨げられると視力の発達が遅れてしまいます。これを弱視と言います。
我が子の場合、眼に先天的な遠視という異常がありました。その影響で右目の視力の発達が止まってしまっている状態でした。
弱視の原因の分類
- 斜視弱視
- 不同視弱視
- 屈折性弱視
- 形態覚遮断弱視
弱視が発覚した経緯
きっかけの検査
きっかけは子どもが通っている幼稚園の視力検査でした。
我が子はの結果は裸眼視力で右目がD、左目がCという結果でした。
視力測定の表示 | A | B | C | D |
区分 | 1.0 以上 | 0.9〜 0.7 | 0.6〜 0.3 | 0.3 未満 |
県の専門施設で二次検査の受診をすることになりました。
当時の私はこの結果が信じられませんでした。
我が子の目が悪いと思ったことがなかったからです。
遠くの空の飛行機にいち早く気付いていたし、パズルも得意でした。小さな虫にもよく気付きました。
「きっと検査の方法が理解できずに失敗してしまっただけだろう」と考えていました。
二次検査
子どもが受けた検査はサイプレジン検査でした。
子どもは緊張などにより目の調節力が強くなってしまうので、目薬でその機能を制御してから検査をするのだそうです。
その検査は目薬をさしてから1時間後に検査を行います。
その結果、我が子の視力が判明しました。
裸眼視力 | 矯正視力 | 屈折異常種別 | |
右 | 0.03 | 0.1 | 遠視 |
左 | 1.0 | 1.0 | 遠視 |
右目の視力がほとんどないことがわかりました。0.03はほぼ失明状態です。
我が子はずっと左目だけで世界を見ていたのです。
左右の視力差があるせいで遠近感が掴めていない状態でした。
この結果を聞いて、やっと子どもの不自然な行動に気づきました。
- 食べこぼしが多い
- テレビに近づいて見てしまう
- 月齢が低い頃に片方に目を寄せて笑っていた
- よく転んだり、ぶつかったりする
- すぐ近くのものに気づかない時がある
- 年齢の割に不器用である
他にも「言われてみれば…」という行動や仕草がありました。
我が子は弱視が強く出ていたため、アトロピン点眼薬での検査を行うことになりました。
これは検査の一週間前から目薬を点眼して、目の調節を休ませた状態にして行う検査です。強い目薬になるので、影響で熱が出ることもあるそうです。
3歳児検診で気づけなかった理由
二次検査の際に先生やスタッフの方に「3歳児検診は受けなかったの?」と聞かれました。
もちろん3歳児検診は受診しました。
しかし、気づくことができませんでした。その時に気づいていればもっと早く治療ができたのにと、とても後悔しています。
なぜ気付くことができなかったのか?
それは3歳児検診の視力検査が家庭での検査だからです。
家庭での視力検査では、上手くできなかったり、きちんと見えていると勘違いしてしまうことがあります。保護者は眼科医ではありませんから。
私の子どもの場合、検査方法の理解にかなりの時間がかかった上、左目は見えていたので結果を勘違いしてしまいました。
きちんと検査できていなかった自分を責めてしまいます。
何もなくても眼科を受診してきちんと見てもらうことを強くおすすめします。
子どもの目は5、6歳くらいにはほぼ完成します。できるだけ早い時期に治療をする必要があります。
また弱視を治療できる年齢には限界があり一般的に8歳くらいまでと言われています。
それまでに治療ができなければ、十分に視力が発達せず、大人になってから眼鏡をかけても良い視力が出せなくなってしまうのです。
早ければ早いほど、治療の結果もよくなります。
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